やまのしたから
はるがのぼってきたよ
ふくじゅそうを
さがしながら
がっこうのがけまできたよ
・・・これは浦幌町の一年生の書いた作文です。
この子の住んでいるところは、おそらくこの山麓なのでしょう。
春が山の下の方から、金色に輝く福寿草を探しにやってくるのでしょう。
金色に輝く畠寿草が残っていたり、残雪とコブシの花とが混り合って、どっちだかわからない地帯は、木炭焼か何かしなければ生計のなりたたないところです。
そんなところでは子供たちはまだ兎ワナをかけたり他の鳥のいなくなった冬の林で、どこにも行かないキツツキやカケスを友達にして、木材を積んだ上で、麓の方から楽隊のようににぎやかにあがってくる春を待っているのです。
僻地、僻地と一段文化の低い社会のように言われている地帯に、都会に絶望した先生たちが、好んで赴任するのを、僻地手当がでるからだなどと考えている人もいるでしょう。
しかし、夕昏になると暗闇の底が暗くような、さびしい声を出すシマリスや、小鳥の噂りのようにおどおどと岩場をかけるナキウサギなど、大陸系の小動物がまだ棲息している山地・・・
ここは、すぐれた人間形成のために、最後に残された自然境といえるかもしれません。
札幌旅行だけのつもりで訪れた北海道でしたが、やはり雄大な自然を感じたいなら札幌以外の土地がいいですね。