前回述べたようなことは、〈人間の運命〉にこだわりすぎ、という違和感や、場合によっては嫌悪感をさえ抱かれる向きがあるかもしれません。
特に、現代の若者像を切開するときのその手法や観点については、当の若い世代から反発を買うことも予想しています。
しかし、時代感覚やフィーリング、人間関係の在り方についての考え方などは、時代が下るほど、その意味での新しいものほどよりポイントが高いとか、今後の望ましい方向を指し示しているなどとは必ずしもいえないということを、あえて指摘しておきたいのです。
世代間ギャップがあるのなら、大いに相互討論すればいいでしょう。
あらかじめ気心の知れた者同士で、"ゆるやかに"ではあれ、"友達の輪"を囲っておいて、其の上での異質の意見や個性をも尊重しまうというのでは、ちょっと病弱すぎる気がしますが。
「永い年月のうちには、あらゆることがおきる」
これはメナンドロスの言葉です。
実際、現代社会の様相も現代世界の構造も大きく変わってきました。