「法則」概念のあいまいさを尻目に、資本制経済がこれまで何をもたらしてきたか・・・
そして現に何をなしつつあるかを、今日ではつぶさに知ることができます。
マルクスの時代には「資本の文明開化作用」の概念は半ば予言の武器でした。
しかし、いまでは文字どおりグローバルな規模で「資本の文明開化作用」の実態と帰結について、そのアルファからオメガまでを、知ろうと思えば知りうるだけの情報量と知識の蓄積があります。
したがって、資本制革命を大なり小なり制御しうる基礎条件は整っています。
それだけではまだ、いわゆる客観的条件が整っていることにはならないでしょう。
しかし、いわゆる主体的条件の整備具合によっては、資本制経済とそれが生み出した資本主義文明の諸局面に対して異議申し立てや軌道修正のアクションを起こすことはできます。
そのような質をもつ世直し運動が、現代文明の見直し運動が、現にあちこちの闘いの場でさまざまなかたちをとって展開されています。
生活者としての、あるいは地域住民としての立場からであれ、場合によっては官僚としての立場ないし行政サイドからであれ・・・
規模の大小を問わず、現状の改良・改善に取り組む運動や施策はすべてそれなりの現実的意義をもつものです。
局面によっては、百の大理論よりも一つの小運動のほうが貴重なこともあるでしょう。
ただし、運動や施策の性格については一言しておかなければなりません。
